クラブ系中心にジャンル毎にオススメの曲を紹介する記事
前書き
この記事は僕の所属する創作系サークル『デジクリ』のアドベントカレンダー2日目の記事として書きました!
題名に書いてある通り、様々なジャンルのオススメの曲を紹介する記事です! ポップ、ロックなどの基本的なものから、トランスやブレイクブーツなどのクラブ系やその派生系までのジャンルについてオススメの曲を紹介します!
本当は全てのジャンルやオススメの曲についてちゃんと紹介文を書いたり、それに併せて、しっかりとしたリサーチまで行いたかったのですが、一つのジャンルについてちゃんとした魅力を書けるようにリサーチするだけで結構な時間が掛かってしまうので、たまに紹介文・解説文が薄かったり、全く無いものもあります。なので、「解説文の長さ≠オススメ度、個人的な好み」では無いということにご留意を願います……!
上記の事もあり、「ジャンルの背景について真面目に研究したい!」って人にとっては物足りなく感じるんじゃないかなと考えており、その代わりとして「音楽のジャンルってJ-PopとかRockとかの他に何があるの?」って人や「こういう感じの雰囲気の曲探してるんだよねー」って人向けに書くことを意識しました。具体的に何をやったかと言いますと、曲ごとに曲の雰囲気やムードに合わせて名前付けしたタグを付けてます。目次の次の節にこの記事で使ったタグをまとめてみたので、カーソルで選択した上でCtrl+F押して検索してみると、思わぬ発見があるかも……?
目次
タグ一覧
- 美しい
- 妖しい
- クール
- ダーク
- ハッピー
- アンニュイ
- 華やか
- オシャレ
- 壮大
- 爽快
- 荘厳
- 幻想的
- 暴力的
- 情熱的
- 都会的
- 無機質
- 自然
- 民族的
- 不思議
- 歌モノ
- wtf
基本的なジャンル
まずはクラブミュージックの古典的なジャンルについて紹介します。
House(ハウス)
- 4つ打ちのリズムやポップなメロディより構成
- 元々はゲイや黒人など当時のマイノリティによる音楽だった
- 70年代の米シカゴ州が発祥の地とされている
- 名前の由来はシカゴのゲイ・ディスコ『ウェアハウス』から
詳しくはHouse派生へ
Techno (テクノ)
- 米ミシガン州デトロイトにて活動するJuan Atkins(ホアン・アトキンス), Derrick May(デリック・メイ), Kevin Saunderson(ケヴィン・サンダーソン)という3人の黒人男性が中心となって形成化されたジャンルであり、この黎明期のテクノをDetroit Technoと呼ぶ。[1][2]
- 上記の三人はKrautrock(クラウト・ロック)の代表格Kraftwerk(クラフトワーク)やNew Wave(ニュー・ウェイヴ)に影響を受けており、それらがこのジャンルのルーツになっていると思われる[2]
- 名前の由来としてはホアン・アトキンスが「We call it TECHNO!」と叫んだことに由来していると言われている[1]
- 源流のDetroit Technoはサウンドやメロディ共にハウスやトランスより硬派で無機質な面が強調されているものが多い印象であるが、近年は特にジャンルとしての特徴が曖昧となっており、キッチリとした定義は難しくなっている[2]
- Detroit Technoの発足前にYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)やKraftwerk(クラフトワーク)等がシンセ等による電子的な音響をポップスに転用しようと試みた点(その結果として生まれたのがSynthPopあるいはTechnoPop)もテクノ発祥時のコンテキストとしてよく注目される。[3]
Orbital - Halcyon + On + On
”世界で最も美しいテクノ”と名高い、兄弟DJユニットOrbitalの最高傑作です! 天国に行き着いたような至福感、宇宙のように広大なスケール感、そしてアナログシンセを使いこなしたOrbital兄弟だからこそ実現できる溢れんばかりの浪漫が全てこの曲に詰まってます!
[タグ]
- 美しい
- 華やか
- 壮大
- 幻想的
Ken Ishii - Extra
横田進と共に日本のテクノを世界に知らしめた怪作! デトロイトテクノのように重厚かつ退廃的なサウンドを響かせる一方で、オリエンタルで優しい響きもあるところにやはり日本人らしさというか、根幹にあるスタイルを感じさせます。PVはなんとAKIRAに携わったアニメータの森本晃司氏が担当!
[タグ]
- ダーク
- 無機質
- クール
Underworld - Born Slippy (Nuxx)
他の曲では絶対に味わえないほどの独特の浮遊感を与えるパッドとボイスワークから始まり、1:15から始まる強烈なキックで聴く者に筆舌に尽くしがたいインパクトを与えさせる名作中の名作です! 映画に詳しくないので詳細は知りませんが、1996年制作のダニーボイル監督作品のイギリス映画『トレインスポッティング(Trainspotting)』のラストシーンに使われており、それもあったからなのか、そもそもその前から無茶苦茶有名だったからなのか、Underworldの知名度をメジャーシーンにも広く知らしめるきっかけとなりました。
[タグ]
- 爽快
- 不思議
- ハッピー
Kraftwerk - Trans Europa Express
テクノどころか電子音楽の大巨匠であるKraftwerkを代表する作品の一つ。今聴いても延々と独特なリズムを刻むパーカッションの中毒性が凄まじく、更にそれに乗って流れてくる無茶苦茶怪しい雰囲気のメロディが一種のノスタルジーのようなものを引き起こしてくれます。
[タグ]
- ダーク
- 無機質
- 妖しい
Orbital - Belfast
Orbitalの美しいテクノその2(出たのはこっちが先ですが!)。オペラのような女性ボーカルや優しいシンセの音が柔らかく響くアンビエント・テクノの名曲です。
Orbital - There Will Come A Time
Orbitalの最新盤『Monsters Exist』のフィナーレを飾る曲であり、唯一フューチャリング先がある曲です。しかも、なんとその相手はイギリスの素粒子物理学を専門とするイギリスのイケメン博士Brian Cox(ブライアン・コックス)です! 彼が語っている内容はまず人間含めた生物の死や、いずれ来る太陽系そのものの崩壊の予言について語っており、それからその有限の時間をどのように過ごすのかを問うような、非常にスケールの大きい内容となっています[4]。Brian Coxの声は淡々と話してるようにも温かみを持って話しているようにも感じられ、それが一層この曲に大きなドラマ性を引き起こしています。
イントロは壮大な空間を思い起こすパッドをバットを背景にしながらBrianの語りが延々と1:30以上も流れる構成ですが、彼が人類滅亡に関する予言を一通り語り終え、「How does that make you feel?(あなたはこれをどう思う?)」と聞いてから流れてくる壮大なサウンドはHalcyon + On + Onのメインパートに入った時と同じ衝撃を受けたと言って過言ではありません。Brianの語る話のスケールの大きさを表現するかのようにパッドやメロディが壮大に――かつ自然的な美しさを持って鳴り響きます。
Orbitalがこの年になっても全く衰えてない事を証明する大傑作でした。是非、一度お聴きあれ。
参考
[1] テクノって何?
[2] クラブカルチャーとダンスミュージック 第七回 ジャンル2~テクノ~
[3] wikipedia - テクノ(ダンスミュージック)
[4]genius - There Will Come a Time Lyrics
BreakBeat(ブレイクビート)
- ブレイク(ピンと来ない人はライブとかでのドラムの決めシーンのようなものと捉えればOKです)を切り貼りすることによって、新規に複雑なフレーズを生成することによって生まれたジャンル(当時はカセットテープを切り貼りして作っていた)
- これを基にしてHip-Hop, Drum'n Bassなどの今でも高い位置を占めているジャンルが生まれてきたりと、かなり重要なジャンル(というよりスタイル?)
詳しくはBreakBeat派生へ
Trance(トランス)
The Age Of Love - The Age Of Love(Jam & Spoon Watch Out For Stella Mix)
トランスの源流の1つとしてよく挙げられるのがThe Age Of LoveのJam & Spoonによるこのリミックス[1]。最近のトランスは実はあまりよく分からないのですが、00年代に世界で流行したダッチトランス・アップリフティングトランスや日本で流行したサイバートランスと比べると、この頃のトランスは比較的冷たい印象のサウンドを使いつつも教会音楽のような荘厳さが強調されているように聴こえます。
トランス発祥の舞台についてはあまりハッキリと明言した記事は意外にも少ないのですが、[2]によるとドイツのフランクフルトから開花したとの記述がありました。実際に他の情報と照らし合わせてみて、もう一つ源流としてよく挙げられる"We Came in Peace"を書いたのもDance 2 Tranceというドイツのデュオ・ユニットだったり、それらに続いて大ヒットしたトランスがドイツの超大物DJのPaul Van DykがリミックスしたHumateの"Love Stimulation"だったりと何かとドイツが絡む記述がよく見られるので、少なくともドイツがトランスの発展に重要な役割を担っていたことは間違いないと思います。
トランスについてはこの節以外にも細分化されたものについて色々と語っているので興味があればそちらもどうぞ!
[タグ]
- 無機質
- 荘厳
参考
[2] クラブカルチャーとダンスミュージック 第八回 ジャンル3~トランス~
New Age(ニューエイジ)
- 所謂"リラクゼーション音楽"や"Easy Listening"などがこのジャンルに分類される事が多い。[1]
- 確立されたのは1970年代であるが、流行したのは1980年代であり、1986年になって遂にグラミー賞に『ニューエイジ部門』が設立されるようになった。[1]
- 他のジャンルと比べると自然、風景、生命、宇宙などと言ったスピリチュアルな要素をテーマにしたものが多く、それ故か教会旋法(ドリアンスケールやミクソリディアンスケールなど)を用いる曲が結構多い[1]
Enigma - Return To Innocence
ニューエイジの第一人者の一人、Enigmaの代表作。94年に大ヒットしており、一時期は日本のラジオにも無茶苦茶かかっていたらしいです。当時は民族音楽と電子音楽の諸要素を融合させながら、大空に広がるようなスケール感を出すことに成功したという点で革新的な曲でした。[2]
[タグ]
- 美しい
- 壮大
- 民族的
- 幻想的
Vangelis - Chariots Of Fire
ギリシャの音楽家ヴァンゲリスがイギリス映画『炎のランナー』に提供したサウンドトラックの中で最も有名な曲で、第54回アカデミー賞作曲賞を勝ち取りました。[3]0:40から流れるメロディはテレビのCMを通じて殆どの人が聴いたことがあるのではないかと思います。これも美しいメロディと電子音による刺激的なサウンドを織り交ぜて壮大なスケールを描く事に成功してます。
[タグ]
- 美しい
- 壮大
- 幻想的
Delerium - Enchanted
Enigmaに続いて「民族音楽と電子音楽の諸要素の融合」という土俵の上で輝いたのが、カナダのデュオユニットDeleriumの1st『Karma』であり、この曲はその一曲目にあたります。エスニックなパーカッションやボーカル、ハープによる流れるメロディで不思議な世界に誘ってからの2:26~の展開はとても凄まじいものがあります。サウンドもムードも確かに民族音楽的ではあるのですが、同時に教会音楽的でもあり、更にそこでエレクトロ・ビートの諸要素まで織り交ぜていくものですから、そのおかげで良い意味で不思議な広がりが生み出され、病みつきになる刺激を引き起こさせてくれます。
[タグ]
- 美しい
- 妖しい
- ダーク
- 民族的
- 幻想的
- 自然
- 荘厳
- 不思議
Sleepthief - Desire Of Ages
これも非常に壮大なスケールの曲ですが、特に見事なのがイギリスのシンガーソングライターHarlandによる非常に美しいボーカルを全面に押し出しながら、民族音楽的な優美さやスケールの表現する事に成功している点です。そのおかげでEnigmaやDeleriumが基盤としていたスタイルにポップス的な聴きやすさを上乗せされたものが形作られました。要所で忍び込んでくる高速ビート・アルペジオが良いアクセントとなっている事も特筆すべき点です。
[タグ]
- 美しい
- 壮大
- 民族的
- 幻想的
- 歌モノ
Secret Garden - Steps
ケルト音楽の色合いがとても強く、広大な草原をヴァイオリンやスパニッシュギターで優雅に表現しています。電子音楽的な要素はパッドを使っている点しかありませんが、メロディのセンスが非常に良く何度でも聴ける中毒性(?)を感じさせます。
[タグ]
- 美しい
- 壮大
- 自然
- 民族的
参考
[2]エニグマの功罪
追加予定
- David Lanz - Lover's Tarot
- Philip Wesley - Tears of the East
- Stavros Lantsias - To Taxidi Mias Notas
- Tangerine Dream - Love On A Real Train
- Tangerine Dream - Phaedora
- Tangerine Dream - Cherokee Lane
Rock(ロック)
BT - Blue Skies
アメリカの有名なシンガーソングライターTori Amosをボーカルとして起用しています。タイトルが指し示す通り、強い爽快感を持つプログレッシブ・ロックである事には間違いないのですが、音の組み合わせが何というか凄く不思議に響き合っていて、典型的なものとは違う異質な爽快感を感じさせます。更に凄いのは中盤にアシッドによるフレーズを入れてから一瞬だけジャンルがハウスに切り替わったり、終盤にラストパートに入る直前にお涙頂戴なフレーズを入れたりでその展開も多彩であるという点です。
正直、最初に聴いた時はあまりに独特すぎて理解ができませんでしたが、気が付いたら何度もリピートして聴きまくっていました。是非、一度聴いてみてください。
[タグ]
- ハッピー
- 爽快
- 不思議
- 歌モノ
Hybrid - Light Up
こちらも先に紹介したBlue Skiesと同じく、電子音楽の諸要素を積極的に取り入れたロックですが、そちらよりは素直なロックで、どちらかと言うと応援歌的に近い感じです。一方で違いは何かというと、ストリングス等のシンフォニックなサウンドも取り入れている点で、これらが全て聴き手を力付けるのに特化して音を響かせているなという印象があります。
ただ、シンフォニック・サウンドと電子音楽やロックの融合自体はHybrid自身が今までのアルバムで何度も取り組んでおり、その上でこの曲の真新しさは何かと聞かれると正直困ってしまうのですが、代わりに個人的に特筆すべき点を言うと「今まで聴いた曲の中でもトップクラスに聴いてて活力が湧いてくる」というのが新規性とかそういったのを差し置いた魅力なんじゃないかと思います。実はこの曲は僕が歌詞をちゃんと読んだ数少ない曲の内の一つ(他はMassive Attack, AURORA, Chicane, BT辺りの曲)であり、特にサビのところを原文合わせて雰囲気に合わせて翻訳すると
[1]より原文を引用。()内は独自の翻訳
When I think that hope is gone(希望が消えたと思ったのなら)
You’re there to prove you wrong(それはあなたの勘違いよ)
You light up the stars and the sun(あなたは星も太陽も照らす)
And when I think you’re done(そしてあなたがやり遂げたと私が思った時)
You won’t be overcome(あなたは誰にも負けないわ)
Cause you light up the stars and the sun(だって、あなたは星も太陽も照らすのだから)
You light up the stars and the sun(あなたは星も太陽も照らす)
と現れ(間違ってたらすみません!!!)、これ読んだ後、更に勇気付けられたような気持ちになりました。特に「You light up the stars and the sun(あなたは星も太陽も照らす)」の部分が凄くお気に入りです。
[タグ]
- クール
- 情熱的
- 壮大
Tricky - Black Steel
TrickyはTrip-Hopで有名なアーティストですが、1stの中でこの曲はロックに入れても良いのかなと思ったので、こちらで紹介します。無機質なビートとアグレッシブなリードだけでも気持ち良いし、それに乗って流れるボーカルが不釣り合いな程に透き通ってて綺麗なのが返ってダークな空気を演出していた非常に良いです。
[タグ]
- ダーク
- 暴力的
- アンニュイ
- 歌モノ
参考
追加予定
- Radiohead - Paranoid Android
- Chicane - Come Tomorrow
- Oasis - Live Forever
- Fallout Boy - Dance, Dance
- Hybrid - Disappear Here
- Tangerine Dream - Sun Gate
[1] LYRICSFREAK - Light Up Lyrics
Pops(ポップス)
AURORA - runaway
最近僕が超超注目しているノルウェーのシンガーソングライターAURORAこと、Aurora Aksnelの名を世界へと知らしめた一曲。悲しげな曲調からどんどん壁が取り除かれていくようにスケールが上がっていく、カタルシスの凄い曲で、この時点でAURORAは自分のスタイルを"Dark Folk Pop"と表現していました[1]。僕はもう訓練されたので、イントロの気だるげな唸り声の時点でもう心臓がキツく掴まれるような切なさを感じます。
もう二点程この曲について凄いことを言うと、一点目はこの曲はAURORAがまだ12歳だった頃に書いていた事、二点目は2015年のノーベル平和賞でこの曲(だけではないけど)がAURORA本人によって歌われた事です[1]。
[タグ] - 美しい - ダーク - アンニュイ - 壮大 - 歌モノ
参考
追加予定
[1] 天使は北欧にいた!あのケイティ・ペリーも魅了した「AURORA」(アウロラ)とは?
House派生
French House(フレンチ・ハウス)
- その名の通りフランス人アーティストによって作られるハウスがこれに分類される
- サンプリングした音源にフィルタなどのエフェクトを積極的に用いている事が特徴
DaftPunk - One More Time
French Houseで真っ先に上がってくるアーティストと言えばやはりロボットのヘルメットを被ったあの二人組DJユニットDaft Punkで、日本人的にDaft Punkと聞かれて真っ先に挙げたい曲と言えばやはりこの曲。やはり注目したいのはこのPV。分かる人は一目見て分かる通り、銀河鉄道999の松本零士が手掛けています。このアニメ調のPVは日本のみならず全世界でも注目され、この曲の売り上げを更に伸ばす要因となりました。
[要因]
- ハッピー
- 華やか
- 都会的
追加予定
- Daft Punk - Robot Rock
Barealic House(バレアリック・ハウス)
これについては、箇条書きで十分な説明が不可能なので、ちょっと詳しく書きます。(全体的に[1]を参考にして書いています)
個人的にこの中にある中で分類がよく分からんと感じるジャンルダントツ1位です。というのは、曲調がどうのこうのとか、この楽器使っているどうのこうのとか、そんな感じで分類されるのではなく、「"Barealic Sound"の意志(バレアリック・コンセプト)に沿っているかどうか」で分類が決まるからです。つまり、ロックでもポップスでもハウスでもブレイクビーツでも、それがバレアリック・コンセプトに従っていれば、このジャンルの範疇に入ってしまうので、いつも考えているジャンルと同じ概念で考えるには特殊すぎるのです。
「Barealic Soundとはなんぞや???」と聞かれると、これはもう最初に成り立ちの経緯を言うしかなく、その始まりは当時イビザの大御所クラブAmnesiaのプレジデントDJを務めていたAlfredo Fioritoと、超有名DJ"Paul Oakenfold"を始めとしたイギリスのDJたちとの出会いです。Alfredoのプレイを聴いていたOakenfoldらは「ジャンルや国籍に囚われない自由なスタイル(これがバレアリック・コンセプトの元となる)」で曲を流していく彼のスタイルに衝撃を受けました。具体的には80年代時点でのロックやポップスから満遍なく選んだり、何ならダウンテンポなナンバーも一つのプレイの中で多く選んでます。それからOakenfoldらはロンドンにてAlfredoと同じスタイルを取ったパーティを開くようになりました。それによってAlfredoのスタイルーー後にバレアリック・スタイルと呼ばれる選曲を始めるDJが増え始めるのですが、面白いのがその先で、バレアリック・スタイルを取ったDJからミュージシャンたちへのフィードバックが発生したのです。
そのフィードバックによって作られた曲がどういったものなのかと言うと、バレアリック・コンセプトに従った選曲の中で選んでもらえそうな感じだったり、もう少し分かりやすいものだと地中海ならではの長閑な空気が漂うイビザ島に対する憧憬を込めた要素を匂わせたりするものだったりします。
Moloko - Sing It Back
Molokoによるこの曲がその代表的な例です。南国的な乾いた質感のパーカッション、ギターやベースによって形作られる陽気でエネルギッシュなムードがまさにイビザ感あります(ざっくり!)。
[タグ]
- オシャレ
- 華やか
- 歌モノ
A Man Colled Adam - Barefoot In The Head
こちらはディスコ寄りな一曲。A Man Colled Adamは"Sally Rodgers"と"Steve Jones"の二人を中心にして活動しているプロジェクトで、これは彼らが手掛けた中でのヒットナンバーです。もしかしたら、バレアリック・ハウスというよりバレアリック・ビートに入るかも?
[タグ]
- 情熱的
- オシャレ
- 歌モノ
参考
[1] Balearic(バレアリック)、Ibiza(イビザ/イビサ)
追加予定ジャンル
- Progressive House
BreakBeats派生
Progressive Breaks(プログレッシブ・ブレイクス)
- Breaksの手法を取っては居るけど、使ってるサウンドが自由すぎて分類不可能なものを入れてます
- 恐らく立派な背景を持ったジャンルではない?
Way Out West - Domination
サウンドをチョイスするセンス、チョイスしたサウンドを入れるタイミングを選ぶセンスの両方において彼らを上回るDJを未だに見てません。そして、この曲はそんな彼らの手腕を知らしめるものとなっています。イントロの時点で中毒性の高いムードを作り出す事に成功し、そこからどんどんと展開していくのですが、個人的に「よくこんなの思いつくな!!!」と思ったのが0:32辺りで流れてくる流水の音です。まず、このムードの中で流水の音を持っていく発想から絶対に無理ですし、更にそれをイントロの小節の頭でもなく、拍の頭でもないこのタイミングで持っていく発想も絶対に無理ですし、なのに曲の雰囲気を全くぶち壊していないどころかむしろ適度にマッチしているという凄さ。もうこの時点で勝てる気がしません。
イントロ抜けた先も含めて比較的アンダーグラウンドな雰囲気なのですが、2:14から流れ始めてくるボイスワークは最早卑怯なレベルでの中毒性があり、アンダーグラウンド独特な理解のしにくさをスッパリと打ち消してくれます。他にも様々なサウンドによって奏でられるモチーフが複雑に入れ替わりながら独自のグループ感を生み出しながら進行し、極めつけは5:10~のアシッド・ベースのソロ地帯と、6:07~のピアノのメロディ追加です。もう、全てに渡って飽きる要素が全く無く、それどころか何回も聴く度に新たなサウンドに気付いたりで、聴けば聴くほどネタが耐えない名曲です。
[タグ]
- 妖しい
- クール
- 爽快
- 不思議
Way Out West - Mindcircus
これも天才の成せる技の成果。ポップス(J-Pop含む)好きそうだなって人に対してはこれを推して間違いないと感じています。表面的にはアニメのオープニングにも流れていそうな感じのポップかつクールな歌モノなのですが、パーカッションも注目すると結構エゲツない音を鳴らしたりしています。更に間奏では非常にエッジを効かせたサウンドの数々を放って聴く者に絶大なるインパクトを与え、そして一番テンション上がるのがCパートで聴き手に期待感を煽ってから一瞬だけ音が鳴り止め、それからBパートに入っていくという展開です!
僕をクラブ音楽の沼に引き込んだSurfin On Sinewave様の情報(今は消えちゃったので確認できないです……)によると、日本の曲で言うワビサビの概念を意識しているらしいのですが、その構成は
イントロ→A→A'→B→間奏→ヤバい間奏→A→A''→C→B(ここが一番盛り上がる!)→エンドロール
っていう感じで意外にもサビにあたるものが無いんですよね。あるいはBをサビと見る視点もありますが、最初の方のBはあまり盛り上げを意識していないように聴こえます。どちらにせよ、前半と後半で構成音自体は全く変わってないのに、直前の展開でこうも違った印象に聴こえるのかと考えると、音楽の奥深さを改めて感じさせてくれます。
[タグ]
- 美しい
- クール
- オシャレ
- 爽快
- 情熱的
- 不思議
- 都会的
- 歌モノ
追加予定
- Way Out West - Killa
- Floex - Prelude I
- Anatole - Medlow Bath
- Moby - Natural Blues
Drum'n Bass(ドラムン・ベース)
- その名の通り、ドラムとベースを全面に押し出した高速ビートが大きな特徴
- よりメロディを強調したようなものはLiquid Funkと呼ばれる(中の人が上手く分別できないため、今回はLiquid Funkの曲もこの中で紹介)
B-Complex - Beautiful Lies
透き通ったボーカルによるボイスワークが病みつきになるドラムンベースのド定番!
[タグ] - 美しい - 妖しい - クール - ダーク - 不思議
onoken - Felys
某有名フラッシュに使われたことでも有名になった90年代の同人音ゲー曲のマスターピース。ドラムンベースというジャンルで美しく神聖な空間を作り出しています。僕が音楽を積極的に聴くようになったのもこの曲と出会ったからでした。そういう意味で僕の原点の一つです。
[タグ]
- 美しい
- クール
- 幻想的
- 壮大
- 情熱的
Danny Byrd - Carfornia(Dub Mix)
Zalifの曲のDanny Byrdによるアレンジ。ボイスワークが無茶苦茶カッコいいファンクな一曲。僕が洋楽メインに切り替えるきっかけとなったのがこの曲で、これもまた僕の原点の内の一つです。インターネットラジオを聴きまくっていた時にこの曲に出会わなければ、多分ここまでこのラインアップが洋楽だらけになることは無かったんじゃないかなと思ってます。マジで無茶苦茶かっこいいです。
[タグ]
- クール
- 華やか
- オシャレ
- 爽快
- 情熱的
- 歌モノ
High Contrast - Racing Green
HIHIHI↑DeeDeeDeeeee……FOOOOOOOOO!! HEEEEEE!!! DUURRRRR!!!HE!HE!DURRRRR!!!
ガキンチョがドヤ顔で館の中を三輪車で走り回すPVも相まって、最高の中毒性の塊ですね!!!! 色々と聴いてて楽しすぎて無茶苦茶大好きです! こないだのLondon Elektricityの来日ライブでも流れて来たのでそれはもう死ぬほど踊り狂ってしまいました! 大げさなオーケストラヒットが出てくるところとかリアルに身体が吹っ飛びました!
凄くヘンテコで楽しい曲ですが、実はBBCの選ぶ「ダンスミュージックを形作った過去30年史上の重要曲」にも選ばれており、出た時点(2004年)ではまだストリングス等のオーケストラルなサウンドが積極的に使われるドラムンベースが存在していなかった為、それ故に当時としては革新的だったそうです[1]。
[タグ]
- ハッピー
- 爽快
- 不思議
London Electoricity - Meteorites
Hospital Recordsの主催者にしてDrum'n Bassの重鎮でもあるLondon Electoricityによる開放感と幸福感に満ちた一作です! 最初にElsa Esmeraldaの美しい歌声が流れた時点でもうハートが撃ち抜かれて、更にそこからのピアノソロも無茶苦茶ヤバいです!
実はこの曲、『ロンドンは夜8時(LON 8PM TYO 4AM)』という日本語歌詞verもあって、こちらも世界中から大きな評価を受けました。更にこれは最近になって初めて知ったのですが、音ゲーのDance Dance Revolutionにもその日本語歌詞verの方のアレンジがあるそうです。
[タグ]
- 美しい
- ハッピー
- 華やか
- 壮大
- 宇宙
- 歌モノ
追加予定
- London Elektricity - Will To Love
- London Elektricity - Just One Second
- Logistics - We Are One
- Logistics - Warehouse
- High Contrast - If We Ever
- High Contrast, Tiesto Underworld - The First Note Is Silent
- Nu:Tone - Jetstream
- Pendulum - Slams
- Pendulum - Watercolour
- 4 Hero - Star Chaser
- 4 Hero - Third Stream
Hip-Hop(ヒップホップ)
Billie Eilish - Bad Guy
17歳にして既に世界のトップに君臨した才能溢れるティーンエイジャー"Billie Eilish"の代名詞ともなっているこの曲。ダークでシニカルな曲調のまま淡々と進んでいっては突然今までの流れをぶった切ってブレイクを仕込んだりととにかくトリッキーな構成。個人的に特にスゴいなと思ったのが地味なところではありますが、音響面についてです。全てのサウンドが形を保って鳴り響いているのですが、クリアな質感かと言われるとそうでもなくて、絶妙にボヤケているんですよね。ここまで行くともう伝わるかどうか分かりませんが、その絶妙なボヤケが不思議な広がりと言うか病みつきになる刺激と言うか、一種な中毒性を表していることに繋がっているのかなと感じました。
[タグ]
- クール
- ダーク
- オシャレ
- 不思議
- アンニュイ
- 歌モノ
DJ Shadow - Midnight In A Perfect World
レコード掘りの王(King Of Diggin')とも呼ばれるDJ Shadowの中でも非常に美しいナンバー。(恐らく)ジャズからの音源を積極的に取り入れており、それらの諸要素から成る美しさをドラムループだとかスクラッチだとかターンテーブルを使っているからこそできる表現で独自に引き立てています。
追加予定
[タグ]
- 美しい
- オシャレ
- 都会的
Trip-Hop(トリップホップ)
Massive Attack - Teardrop
Massive Attackの曲の中で最も美しいナンバー。Elizabeth Fraserの透き通るような歌声が非常に美しく響く、トリップホップのみならず、ダウンテンポの最高傑作の一つです。
[タグ]
- 美しい
- ダーク
- アンニュイ
- 歌モノ
Massive Attack - KarmaComa
ボーカルとしてMassive AttackのメンバーRobert Del Najaこと"3D"と同じくTrip-Hopの重鎮であるTrickyの2名が参加しています。何気に中の人がMassive Attackで一番聴いた曲です。こっちはもう凄く不気味な曲で、黒人音楽的なサウンドで常におどろおどろと展開していきます。
[タグ]
- ダーク
- アンニュイ
- 民族的
- 不思議
- 歌モノ
Massive Attack - Hymn Of The Big Wheel
無茶苦茶良い曲。Massive AttackはTeardropやPray For Rainのように聴き手を勇気付ける曲もあるのですが、そういった曲でも暗いムードとかに覆われてそれを見出すまで時間がかかったりする一方で、この曲はただひたすら前向きで明るいです。明るいと言っても、やはりダークで重苦しいブリストル・サウンドの一角を担う彼らですから、底抜けに明るいものではなく、夜明けの太陽に向かって一歩ずつコツコツと進んでいくような、そういった泥臭い明るさとか活力とかに満ちています(というか、1st, 2ndアルバムは3rd以降と比べるとそういった有機的な性格を持った曲が多かった)。
僕もやはり心情的な面で辛いと感じる事はそこそこあったのですが、その度にこの曲を始めとしたMassive Attackの曲には大きく助けられたと思います。
[タグ]
- 自然
- 壮大
- 民族的
- 歌モノ
Portishead - Glory Box
Massive Attackに並ぶブリストル・サウンドの王者Portisheadの代表作。ゆったりとしたストリングスに乗りながらアンニュイなボーカルやダーティに歪んだギターがメロディを奏でます。聴き手をドッキリさせる要素として3:00からに急にダブが掛かってくるハードな展開が現れ、このシーンはかなりのインパクトがあります。
[タグ]
- 妖しい
- クール
- ダーク
- アンニュイ
- 暴力的
- 不思議
- 歌モノ
Tricky - Hell Is Around Corner
重苦しさやダークな面で言えばMassive Attackを上回るTrickyの代表作。呪文のようなリリックや数々のエフェクトによって不気味に漂うな響きになったサウンドとか凄く怖い雰囲気を出しています。聴けば分かる通り、先程紹介したPortisheadのGlory Boxの音源をサンプリングしています(それを無断でやっちゃったせいで、今まで仲が良かったのが悪化しちゃったとか)。
[タグ]
- 妖しい
- ダーク
- アンニュイ
- 幻想的
- 不思議
- 歌モノ
Tricky - poems
これはかなりスゴい。笛系の楽器(分かる人居たら教えてくださると幸いです!)で東洋音楽的な荘厳さを持ったメロディが奏でられる中で、TrickyことAdrian Thaws, Terry Hall, そしてTrickyとのコラボレーションでお馴染みのMartina Topley-Birdの三人が交代でボーカルを担当する流れになっています。特にTerry Hallが流れるパートはモチーフとも相まって、この上なく美しい儚さを感じました。
[タグ]
- 美しい
- ダーク
- アンニュイ
- 民族的
- 不思議
- 歌モノ
追加予定
- Kosheen - Hide U
- Hybrid - Free To Form
- UNKLE - Eye For An Eye
IDM(Intelligence Dance Music)
- ダンス向けというより"聴く"ことに特化したスタイルの電子音楽を指すジャンル[1]
Aphex Twin - On
Aphex Twinと言えば、暴力的なサウンドをぶん回す姿、綺麗なサウンドを繊細に響かせる姿の二つの面を持っているイメージですが、これはその両方の姿をかけ合わせた上で見事に消化させた名曲です。PVについても、お馴染みのクリス・カニンガム監督によるコマ撮りアニメーションがすんごい執念や狂気を感じさせてめちゃくちゃ好きです。
[タグ]
- 美しい
- 妖しい
- ダーク
- 幻想的
- 暴力的
- 無機質
- 不思議
Aphex Twin - Mt. Saint Michael + Saint. Michaels Mount
困惑の塊。
まず、Mt. Saint Michael(モン・サン・ミッシェル)と言えば、フランスの小島の上に立つあの有名な修道院です。で、それをタイトルにしている訳だから荘厳な奴とか美しい奴とか来るじゃないかって思うじゃないですか。で、最初の10秒間だけはそれで正解だなと思ったんです。最初の10秒間だけは……で、そこから先は、全身をタコ殴りにするような嵐のように凶悪なビートとか、人を攻撃するのに特化したアグレッシブなサウンドの数々!!! そして、非常にバリエーション豊かに展開しながら8分近く聴き手の意識を次々と押し寄せてくる波の中で放置させます。どうして、曲が先かタイトルが先かは分かりませんが、どうしてRichardはモン・サン・ミッシェルにこんな凶悪なものを繋げたのだろう……
[タグ]
- 妖しい
- 荘厳
- 暴力的
- 不思議
- wtf
参考 [1] IDM / Intelligent Dance Music(インテリジェント・ダンス・ミュージック) とは – 音楽ジャンル
追加予定
- Aphex Twin - Xtal
- Aphex Twin - Come To Daddy
- BT - 1.618
- Lamb - Gabriel
追加予定ジャンル
- Big Beat
- Nu Skool Breaks
- Dub
Trance派生
Balearic Trance(バレアリック・トランス)
こちらについては前項のBarealic Houseの方か、以前僕が書いた記事を参照してください。
Chicane - Saltwater
音楽好きでありながら、音楽で泣くっていうのは滅多にない僕ですが、これだけは泣きました。その位、この曲には今まで感じた事の無い未知なる美しさを数多く感じたからです。教会音楽的な荘厳さや神秘性、それを彩るかのように現れては幻想的に煌めくシンセの音響、その交わりを情熱的に映し出す有機的なパーカッションーーそれら全てが完璧に交わり、言葉にし難い程に感動的なシナリオを作り出しています。最初から最後まで輝き続ける曲とはまさにこれのこと
[タグ]
- 美しい
- クール
- 壮大
- 荘厳
- 幻想的
- 情熱的
Salt Tank - Eugina(Pacific Diva)
これも激ヤバにアツい曲。神秘的なイントロからエネルギッシュに響くパーカッションが鳴り響き、時にはきらびやかなメロディも織り交ぜて情熱的に展開していきます。
[タグ]
- 美しい
- 壮大
- 幻想的
- 情熱的
Salt Tank - Angels Landing
こちらはPacific Divaと比べると優美な面よりも荘厳な面が強調された印象です。2:59から現れるメロディが無茶苦茶カッコいい!
[タグ]
- 美しい
- クール
- 荘厳
- 幻想的
- 不思議
- 歌モノ
追加予定 - Chicane - Offshore - Chicane - Sunstroke - Energy52 - Cafe Del Mar - Salt Tank - Sargasso Sea - VARGO - Get Back to Serenity(Beach Mix) - Solarstone - Seven Cities
Dream Trance(ドリームトランス)
- イタリア発祥のトランス
- 従来のトランスよりも更にメロディアスで幻想的
- ぶっちゃけるとほぼRobert Miles
Robert Miles - Children
あの農業系アイドルが活躍しまくる番組DASH村の主題歌で使われている事で日本でも有名な曲です。ドリームトランスといえばまずこれで間違いなしです。
[タグ]
- 美しい
- クール
- 壮大
- 幻想的
DJ dado - X File
なんと、あの有名な海外のテレビドラマX-Fileのメインテーマアレンジ。Robert Milesのドリームトランスとスタイルが凄く似ている感じがしますが、あのミステリアスなフレーズからここまでドラマチックなムードを作り出すのは凄いです。
[タグ]
- 美しい
- クール
- 壮大
- 幻想的
- 情熱的
- 不思議
German Trance(ジャーマン・トランス)
- ドイツ発祥のトランス
- 硬質なサウンドと比較的ポップでエモーショナルなメロディの組み合わせが特徴
Paul Van Dyk - For An Angel
この曲は絶対に外せない! PVD特有の刺激的なシンセと幻想的なメロディが上手く溶け合わさった一曲です!
[タグ]
- 美しい
- クール
- 幻想的
Cosmic Baby - Loops of Infinity - Contemplative
PVDに並ぶジャーマントランスの最重要人物Cosmic Babyの2nd"Thinking About Myself"の二つ目のフィナーレ。最早もう開幕から鳥肌が半端無いです。イントロから流れる駆け上るようなメロディラインで二分半じらされた後に急にピアノの高速アルペジオをぶっ叩かれた時の衝撃は簡単に言葉にできるようなものではないです。
[タグ]
- 美しい
- クール
- 壮大
- 荘厳
- 幻想的
- 情熱的
Mijk Van Dijk - Theme from Armored Core
90年代の日本のクラブカルチャーとドイツを結ぶ時の立役者の一人として有名な、日本のアニメ・ゲームを愛するオタクDJ"Mijk Van Dijk"ですが、実はアーマード・コア2のメインテーマは彼が作りました。これも刺激的なサウンドの数々をスタイリッシュに並べ、とてもカッコよく仕上がっています。
[タグ]
- クール
- オシャレ
Metal Masters - Spectrum (Caspar Pound Mix)
9分もするジャーマントランスの隠れた大作です。無機質なパーカッションや幻想的なパッドを鳴らしながらゆっくりと展開していき、5:25から遂に16分のアルペジオが登場してからは数多くのメロディが流れるようになり、聴き手の高揚感を空を突っ切るくらいまで持ち上げてくれます。
僕がこの曲を聴いたのはMijk Van Dijkや電気グルーブの石野卓球も関わったレーベル"フロッグマン・レコーズ"によるコンピ盤に収録されたバージョンでしたが、そちらにあるバージョンではBPMを下げてよりゆったりと聴かせていました。
[タグ]
- クール
- 壮大
- 無機質
追加予定
- The Vison Of The Shiva - Perfect Day
- Paul van Dyk - Beautiful Place
- Sven Vath - Accident In Paradise
Psychedelic Trance (サイケデリック・トランス)
- インド・ゴア州より発展したゴア・トランスから更にサイケ色を強くして生まれたトランス
- 宗教的なサウンド・スケールなどもやはりよく使われる
Shpongle - Divne Moments Of Truth
(結構ショッキングな表現が入ってるので閲覧注意!)
略してDMT
Shpongleで最も有名なトラックにして、サイケデリック・トランスが何たるかが最も分かりやすい怪作。宗教的なサウンド、トライバルなパーカッション、サイケ感を嫌ほど感じさせるダブなどは一通り揃っており、中毒性の強いフレーズも幾度か出現してきます。特に中盤のDMT連呼地帯の中毒性は特に強烈で、気が付けばこのフレーズを聴くために何度も再生するようになりました。
にしても、このアニメーション……恐ろしい事にこれで公式の制作ではないんだからそれも相まってすんごく狂気を感じる……
[タグ]
- 妖しい
- 幻想的
- 不思議
- wtf
追加予定
- Shpongle - Dorset Perception
- Robert Miles - Freedom
Progressive Trance(プログレッシブ・トランス)
- ハウスなどジャンルの枠組みを超えた要素を取り入れたトランス
Progressive Houseと同一視されることもしばしば
BT - Flaming June
今でもBTを象徴する最強のトランス・アンゼム。実は動画に乗せているのはPaul Van Dykによるリミックスで、BTのみが手掛けたオリジナルは未だに公開されていません。聴いてみると、確かにこの曲を象徴するキャッチーかつ幻想的なリフはBTが得意なものですが、それを彩るやや危険な香りがする音はPVD特有のものだったりします。
[タグ]
- 美しい
- ハッピー
- 壮大
- 爽快
- 幻想的
- 情熱的
The Thrillseekers - Amber
90年代に度々Chicaneの曲のリミックスを手掛けていたThrillseekersより今どき珍しい素直なプログレッシブ・トランス。spotifyなどでオススメとして流れる2010年代前半のトランスはあまり聴けませんでしたが、この曲はシンセが上品に気持ちよく響いていて、グルーブ感もノッてて気持ち良いので好きです。
[タグ]
- 美しい
- ハッピー
- オシャレ
- 爽快
追加予定
- DJ Sasha - Xpander
- DJ Sasha - Cloud Cuckoo
- Sven Vath - L'Esperanza(Hopes Will Be Mountain Remix)
Uplifting Trance(アップリフティング・トランス)
- かなりメロディアスなトランス。ポップとしての要素が強い
Tiesto - Break My Fall
BTがボーカルを務めるアップリフティング・トランスに切り替えてからのTiestoの傑作。アップリフティングに乗り換えたと言っても、Tech Tranceやっていた頃の硬質な音は健在で更に電子音楽+ポップの王たるBTも関わっているからなのか、とても聴きやすい曲でありながらオリジナリティもかなりあるものとなっています!
[タグ]
- クール
- 情熱的
- 歌モノ
追加予定
- ATB - Ecstasy
- Above & Beyond - Sirens Of The Sea
- Smith & Pledger - forever
Dutch Trance(ダッチ・トランス)
- スーパーソーと呼ばれるシンセの音を多用したトランス
- オランダのDJたちがこぞって取ったスタイル
Airscape - L'esperanza
シリアスで情緒に溢れたムードが特徴のダッチトランス。特にサビのメロディがスーパーソーのサウンドも相まって無茶苦茶盛り上げにかかっています。後、PVの女の子が無茶苦茶綺麗です(関係ない)。
追加予定ジャンル
- Symphonic Trance
- Tech Trance
おわりに
とりあえず以上で終わりです! 途中で書くのをサボりすぎたせいで地獄見た上に、書ける時間が無いから泣く泣く削った曲とかリサーチを怠ったジャンルとかが実は数多くありますが、一応それなりに広いバリエーションで曲の紹介はできたのかなと思います!
多分、途中で疲れすぎて間違えているところとかもあると思いますので、その点の指摘だとか「このジャンルも追加してほしい!」などのリクエストがあればご気軽にお願いします!
更新履歴
[2019/12/04]
- Youtube埋め込みのフォーマットを変えて大幅に軽量化(のはず)
- Technoの項を更新