【今週のオススメ1】バレアリックの重鎮VARGO, A Man Called Adam

前書き

 タイトル通り、今週見つけた良曲を紹介していくコーナーです。最初の記事ではなるべく新しめ曲のを紹介すると言いましたが、ちょっと時間が追いつきそうになかったので、今週目をつけた中で比較的書けそうな二組のユニットを紹介します。どちらもこの前の記事で紹介したバレアリック・トランスの源流となるバレアリック・ビート(バレアリック・ハウス)の代表的なアーティストとなっています。

 前回の記事は文量としては結構ガッツリ書きましたが、今回は中身スッカスカンなので本当にすぐに読み終わると思います(というか、一曲に対してガッツリ書けるほどの知識量と解析力を持っていない……)

VARGO - Get Back to Serenity (J.Bar Mix)

(Spotify)

 かつて訪れたCafe Del Marに大きな影響を受けたAnsgar Üffinkと四歳から音楽の教育を受けたシンガーソングライターStephanie HundertmarkによるドイツのユニットVARGOの代表曲です。

 同ユニットよる有名なミックスにBeach Mix(動画)がありますが、これもジャジーな雰囲気を感じさせる、Stephanieのボーカルが優しく美しいダウンビートです。じゃあ何が変わっているのかと言うと、Beach Mixはエレクトロニカ系の音も使われていたのに対して、このミックスはそれらの音は使われておらず代わりにピアノによる旋律が散りばめられるようになっています。ふと、リラックスしたい時に聴きたくなる素晴らしい一曲。

A Man Called Adam - Barefoot in the Head

(Spotify)

 バレアリック・ハウスやアシッド・ハウスの重鎮としてよく知られるSally RodgersとSteve Jonesによる男女二人によるブリテンのユニットA Man Called Adam()、通称AMCAの初期のヒット曲です。ややアンダーグラウンドな匂いを感じさせるサウンドとソウルフルなボーカルの組み合わせが溜まらないディスコ・ライクな一曲。

 彼らにはChicaneのOffshoreの素晴らしいリミックス(動画)でもお世話になりました。こちらでも彼らの才能を実感できると思うので、是非ご一聴を。

 また、 ele-kingの記事によるとどうやらここ数年までは、Sallyは音楽大学で教師、Steveは音楽デザイナとして働いたりしていたようでしたが、今年の3月に約30年ぶりの新アルバムFarmaramaをリリースしたようですので、是非近い内に通しで聴きたいと思います。